合格するためには?

【1年で合格する秘訣】社会保険労務士試験に向けた最適なスケジュールとは?

こんにちは、knotです。

資格の勉強をする際、

資格の勉強に関するよくあるお悩み


  • どのように計画を立てて勉強すれば良いんだろう?
  • 資格学校のサイトには「合格目安勉強時間:800時間」とあるけど、仕事と両立するのは無理じゃないの?
  • 去年は闇雲に勉強してしまったから、今年はもっと効率良く進めたい

このように感じることはありませんか?

今回は国家資格である社会保険労務士試験について、一発で合格するためのオススメの教材・テクニックを解説いたします。

どの参考書がオススメなのか、どの資格学校がオススメなのか、解説しているサイトは数多くありますがほとんどが「一般論」ばかりで、実際に使ってもいない・合格もしていない方が運営している場合が多く見受けられます。

私は社会保険労務士の試験に8ヶ月で合格(当時の合格率は4.4%と史上二番目の低さでした)しており、実際に社労士資格者として働いております。その当時の経験を軸に生の事例としてお伝えさせてください。

社会保険労務士の資格を目指しているときに「社会保険労務士 1年で合格するためには」と、よく検索をしておりましたが、中々イメージを掴むことが出来ませんでしたので、そういった方の一助になれば幸いです。

この記事でお伝えできる2つのテクニック


  • 社会保険労務士試験に一回で合格するためのオススメの教材とは
  • 効率の良いスケジュールの立て方と勉強のコツ

結論、社労士試験は「量ではなく質」

資格学校等で勉強時間の目安が「800~1,000時間」と表記される社会保険労務士試験ですが、この時間だけ勉強したとしても間違ったやり方だと不合格になります。

難関と位置づけられる資格は、勉強時間も大切ですがそれ以上に「質」が問われます。特に日中は仕事に追われているサラリーマンの方であれば、お昼休憩や通勤時間といった隙間時間に「どの程度効率的に」勉強できるのかによって合否は大きく変わることになります。

ではその「効率」はどのように上げることができるのでしょうか。下の表に効率化に向けたフローを記載しましたので、順を追って見ていきましょう。

勉強効率最大化のためにすべきこと
  1. 試験内容を確認する
    • 初受験時のみ。2回目以降は必要ありません
  2. 応募に必要な書類の準備・応募
    • 社労士試験の場合は4月~5月
  3. 試験に必要なものを準備する
    • 独学:テキストの選定・購入
    • 受講:資格学校の選定・購入
  4. 合格に向けたスケジューリング
    • 日々の勉強を効率的にするためには
  5. 試験日当日・試験にコミット

試験内容を確認する

合言葉は孫氏の「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」です。

資格を知らなければ、挑戦すらできません。まずは社会保険労務士の試験について下記の5つは押さえておきましょう。

  • 合格基準……資格合格の最低点数はいくらなのか?
  • 試験範囲……試験で問われる問題の範囲、どのような科目があるのか?
  • 試験方法……当日は筆記試験なのか?マーク試験なのか?
  • 受験日……2020はいつ試験だったのか?2021年はいつ頃になるのか?
  • 受験場所……当日の会場はどこなのか?決定する日はいつなのか?

こちらの解説は、下の記事にて解説しておりますのでぜひご確認ください。

https://www.sharoushi-campus.com/%e3%80%90%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%88%e8%a8%98%e4%ba%8b%e3%80%91%e7%a4%be%e4%bc%9a%e4%bf%9d%e9%99%ba%e5%8a%b4%e5%8b%99%e5%a3%ab%e8%b3%87%e6%a0%bc%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f/

申し込みに必要な書類の準備・申し込み

社会保険労務士試験の申し込み用紙は、書店にはありませんので必ず注意して下さい!

社労士試験の申し込み用紙は、

  • 【郵送受取】全国社会保険労務士連合会試験センターに請求する
  • 【現地受取】各都道府県社会保険労務士会の窓口にて請求する

のどちらかの方法でしか手に入れることはできません。

取り寄せる必要がある点に注意しなければなりません。郵送で請求する場合はその年の3月上旬頃から可能になりますが、窓口にて受け取る場合には例年4月中旬ごろの「社会保険労務士試験の実施について」の厚生労働大臣の官報公示が行われた後になります。

オススメの申し込み書の受取方法は「各都道府県社会保険労務士会の窓口」での請求です。資格を登録する際に何度も足を運ぶことになりますので、「合格したら、ここで登録するのか」と視座を上げ、勉強のモチベーションに繋げましょう。

具体的な申し込み方法については、2021年の公示のタイミングで作成を予定しております。

試験に必要なものを準備する

どの教材も専門家が作成しておりますので書いてある内容に大差はありませんが、見やすさ・理解しやすさは異なります。

参考書比較のサイトでは5~10冊の教材が比較されていますが、「結局何がオススメなんだろう」となりませんか?今回はオススメの教材を絞り込んでご紹介します。

独学の方に向けて

独学の方に向けたオススメの教材をご紹介します。私の知人は市販の教材を利用し、合格しておりましたので、独学でも可能です。

資格学校はハードルも、費用も高くて利用する勇気がない……という方でも、テキスト選びに間違えなければ十分合格することは可能です。

私は資格学校の通信講座を利用しておりましたが、講師の話を聞くのは正直2回が限度という感じで、自分でテキスト・問題集を回した方が効率良いことに気が付きました(笑)

そのため「どのテキストで知識をインプットすれば良いのか」「どの問題集でアウトプットしていけば効率的なのか」という2つの視点で解説いたします。

テキスト編:インプットを効率的に・効果的に

初めて社会保険労務士の試験に挑戦しよう!という方は、

  • 法律を勉強したことがないから理解できるか不安……
  • 範囲が広い試験だけど網羅的に勉強する自信がありません

このような不安があるかと思います。また2020年の試験で残念ながら不合格になってしまった方も、2021年に向けて新しくインプットするために効率よく勉強したいですよね。

そんな方にオススメの参考書籍は、有名な資格学校の大原から出版されている「読めばわかる!社労士テキスト」です。

数ある中から、こちらのテキストをオススメする理由は3つあります。

オススメする理由3選
  • 文字だけでなく、難解な法律文章も豊富な図解・イラストで解説
  • フルカラーで飽きない構成
  • 電子版が添付されているため、この一冊で自宅でも外出・通勤中でも勉強が可能

個人的には書籍を購入することで電子版が無料で使えるため、どこでも・いつでも勉強ができるのは嬉しいですね。参考書の持ち運びだけで体力を使いますので、スマホ一つでどこでも勉強ができるのは素晴らしい配慮だと思います。

問題集編:アウトプットを効率的に・効果的に

基本的に資格勉強は、インプットよりもアウトプット量が重視されます。社会保険労務士試験に限って言えば、範囲が膨大なためインプットできる量にも限界があるでしょう。そのため試験当日には「見たことのない問題」「聞いたことが無い条文」は当たり前のように出題されます。

そのような時に焦らずに対応するには、日々のアウトプットによる「暗記ではない解法の取得」です。日常的に問題に触れることで、暗記ではなく根拠に基づいて問題を解くことができるようになります。

私が実際に活用して良かった問題集は選択式対策として「2021年版出る順社労士 選択式徹底対策問題集」がオススメです。

オススメする理由3選
  • 対策がしにくい選択式問題に対応が可能
  • 見開き2ページ(左ページが問題・右ページが解説)で1つの問題が完結する仕組みになっており、右側のページを隠すだけで反復学習が簡単にできる
  • 解説文中の重要語句が赤文字で書かれているため、暗記用の赤シートを重ねるとその解答解説ページも問題として利用ができるため、答えがロジカルに理解できる

また、試験対策には過去問で「傾向・対策」が必要不可欠です。過去問については正直どのテキストもほとんど変わりませんが、対策のしやすさからこちらを活用しました。

インプットとアウトプットで別々の出版社の本だと内容が若干異なりませんか?と疑問を抱く方もいらっしゃるかと思いますが「本試験は何が出題されるのか分からない」ため、様々な解説を読み込むことをオススメします。

資格学校の利用を考えている方に向けて

私は資格学校(通信講座)を利用して4.4%の試験を突破しました。土日はガッツリ勉強します!という方は、ぜひ紹介するLEC(東京リーガルマインド)の講座をご検討ください。

1年で合格するためには、講座選びで迷う時間も勿体ないため、今回ご紹介する講座はLEC(東京リーガルマインド)一つにしています。他の講座比較については別途作成予定ですので、お待ちください。

資格学校を探す場合、

  • 費用がどの程度掛かるのか?割引制度はあるのか?
  • 自分の学習状況に応じて選べるのか?
  • 合格者の実績はあるのか?

この3つのポイントが挙げられると思いますが、LECの場合は、

  • 費用がどの程度掛かるのか?割引制度はあるのか?➔割引制度有り
  • 自分の学習状況に応じて選べるのか?➔基本となる3つのコース+αで初学者も・経験者も選択可能
  • 合格者の実績はあるのか?➔27年の運営実績かつ毎年合格者輩出

全てを満たしていたため「LECに投資しよう!」と受講の決意ができました。

私も過去受講したシリーズである「2021年合格コース」ですが、基本料金はこのような内容になります。(社労士サイトはこちらからアクセスできますので、他のコースが気になる方はご確認いただけますと幸いです。)

受講形態
一般価格
受講区分
公開模試
通学
通学・WEBフォロー付
会場受験
(WEB解説)
225,000円
自宅受験
(WEB解説)
265,000円
通学・DVDフォロー付
会場受験
(DVD解説)
225,000円
自宅受験
(DVD解説)
265,000円
通信
WEB動画・音声ダウンロード・スマホ視聴
会場受験
(WEB解説)
225,000円
自宅受験
(WEB解説)
265,000円
DVD視聴
会場受験
(DVD解説)
225,000円
自宅受験
(DVD解説)
265,000円

このコースのカリキュラムは合計97回のコースに従って、初学者でも安心して受講することができると言えます。

画像引用元:LEC東京リーガルマインド「2021年合格目標 社労士合格コース」より

オススメする理由3選
  • カリキュラムが徹底されており、初学者でも安心して受講ができる
  • 直前対策として16回に渡る講座が標準で付いており、「最新の法改正」や一般常識対策である「白書解説」のサポートがある
  • 公開模試が3回あるため、他の受験者と比べて自分がどの程度勉強できているのか順位から判断できる

合格に向けたスケジューリング

社会保険労務士の試験は、範囲が広いため計画を立てることをオススメします。

社労士試験の出題範囲は10科目ありますので、ボリュームはかなりあります。そのため、勉強ができていないまま当日を迎える方も少なくありません。

まんべんなく勉強し、合格するためには学習スケジュールは必要不可欠です。特に、働いている方は日々の仕事の隙間時間に勉強をしなければならないため、目安がなければズルズルと勉強をしないまま当日を迎えてしまう可能性もあります

勉強を開始するタイミングにもよって勉強の計画は異なりますが、今回は2021年1月から勉強を開始すると仮説を立てて、スケジューリングいたしました。

「基礎固め:インプット期間」「問題演習:アウトプット期間」「整理・白書:直前対策期間」の3つに区分しておりますので、これから勉強を考えている方・既に取り組んでいるけど計画があやふやな方はぜひ参考にしてみてください。

基礎固め
科目ごとの学習
1月~3月
(3ヶ月間)
【1ヶ月目】
・テキストの読み込みを実施。法律に触れたことの無い方は、まずは「読む」ことに慣れる。
・暗記項目は意識せずに、一通り試験に関する法律の作りを理解する。
【2~3ヶ月目】
・主要10科目を一通り学習
・テキスト読み込みを7割・問題演習を3割のペース配分で、基礎固めを実施。
・1ヶ月に1回テキストを1週(2科目を1週間で回すイメージ)できるとベスト。
・科目を1週するタイミングで必ず過去問に触れ、アウトプットの感覚を掴む(問題を考える➔答えを見るを1セットとし、答えを見ることに罪悪感を覚えない)
問題演習
問題演習の繰り返しが中心
4月~6月
(3ヶ月間)
【1ヶ月目】
・過去問を中心にした問題演習をメインに実施。基本的には問演習➔テキストの順番で、知識をアウトプットする練習。
・正解、不正解関係なく、とにかく演習に取組む。
【2ヶ月目】
・問題を解く際には、自分の解法(どういった理屈でその答えになったのか)と解説文章を照らし合わせることを意識する。正解していても、解法が間違っていれば必ず確認をする。
・間違えた問題を取りまとめておき、週末等時間を確保できる日にテキストを確認。
【3ヶ月目】
・模擬演習を本番と同様の時間で受ける。最低2~3回は実施し、時間配分を身に着けておく。
・苦手科目があれば、テキストを再度1週しておきたい。
整理
白書
弱点の補強や横断整理など
7月~8月
(2ヶ月間)
【直前1ヶ月前】
・横断的に知識をアウトプットする。特に国民年金保険法と厚生年金保険法等、内容が類似しているため再度整理を実施。
・模擬試験で問われた内容に改正法や直近の裁判例があれば、周辺知識を整理
【受験月】
・苦手科目や数字等、暗記しやすい内容を総復習
・白書の重要点を確認しておく(市販テキスト・各資格学校の単発対策講座等)

「まだテキストが終わっていないから……」とインプットができていないために、問題を解く時間がなく、結果本番で「問題の解き方がわからない」と壁に当たることがあります。

仮にテキストの読み込みが終了していなかったとしても、最低3ヶ月は過去問や問題演習に取り組んでください。間違えた箇所を復習することで、効率を上げましょう。

勉強のコツについては、下の記事にて解説しておりますのでぜひご確認ください。

https://www.sharoushi-campus.com/%e3%80%90%e7%a4%be%e4%bc%9a%e4%bf%9d%e9%99%ba%e5%8a%b4%e5%8b%99%e5%a3%ab%e3%82%92%e7%9b%ae%e6%8c%87%e3%81%99%e5%85%a8%e3%81%a6%e3%81%ae%e6%96%b9%e3%81%b8%e3%80%91%e3%81%93%e3%82%8c%e3%81%a0%e3%81%91/

まとめ:試験本番に向けて

1年で合格するためのポイントとして、

  • 試験の概要を知る
  • 教材を選ぶ(自身に合ったものが良いですが、今回紹介したテキストは特にオススメです!)
  • スケジュールを立てて勉強をする

この3つをお伝えしました。

1年という時間は、長いようで一瞬で過ぎるものです。先を見据えて計画を立てて、勉強することが合格への近道になりますので、今回の記事から皆さんの社会保険労務士試験に花が咲くことをお祈りしております。

社会保険労務士の試験は、毎年40,000人前後の方が受講される人気の試験です。当日会場にはたくさんの方がいるため、自分のペースを乱されがちです。周りに流されず、自分を信じてやりきりましょう!

ABOUT ME
knot
合格率4.4%だった社労士試験を一発合格。社労士法人で修行した後、メガベンチャーに転職。経営企画とかマーケティングとかコンサルティングをしています。